メーガン妃の発言がニュースになっています。
イギリス企業の日本法人に勤めていた時のことを思い出します。
私の場合はというと....
やっぱり感じたのは
It's 大英帝国。
自分達が一番、という感じは否めません。
もちろん人にもよるのですが。
長い外資系勤務の中で
最も好きだったのは
イギリス人上司でした。
彼は本当に人格者で
有名なアメリカ企業のイギリス法人に勤めていた経験があり
イギリス、イギリスを前に出さない人でした。
当時、ワールドワイドで
「グローバリゼーション」を掲げており
取扱商材、購買、システム、人事制度を全世界で統一する
そんなプロジェクトが展開されていました。
日本の商習慣は独特なので
日本法人社長はかなり抵抗していましたが
実は本国イギリスが最もローカル色が濃く
最後まで我が道を進んでいました。
イギリスでも歴史ある会社だったのですが
CEO、ボードメンバーは全てイギリス人男性で占められており
株主から相当やり込められ
長年帝国を築いていたCEO、役員が全員退陣に追い込まれました。
全世界にリストラが入り
私の大ボス(ボスのボス)も例外なく
そしてCEOは外国人=非イギリス人になり、有色人種、女性などが
要職についたのです。
私の大ボス(ボスのボス、もちろんイギリス人)は
残念なことにアジアに対して
見下したところがあり
(少なくとも私はそう感じていた)
ある電話会議で名指しで、差別的な言葉を受けたのでした。
その時、私の直属上司は参加していなくて。
まぁ英語なので
日本語で言われるよりは刺さらないのですが。
日本法人にもリストラが入り
日本法人の閉鎖まで話が出たようですが
規模を恐ろしく縮小することで
辛うじて首の皮一枚で残り
私の部門は「指名解雇」が行われました。
運よく私は残ったのですが(上司が残してくれたよう)
管理部門もほとんど本国へ吸収されてしまい
やることは連絡係ぐらいに。
奇しくもこの時期にエージェントを通じて2社の機会を得て
どちらからもoffer(内定)をいただいたので
この会社を去ることにしました。
他のアジアの国々も同じような状況で
とある国は完全撤退、とある国のメンバーは一人去り、二人去り....
一番仲が良かった中国の同僚は、あのボスじゃなきゃ
とっくに辞めてたと言ってました。
ボスには引き止めてくれましたが
その後、数年して彼も去ったようです。
イギリスは日本に似ているところがあると思います。
島国で自国完結を好むところ。
他を排除しようとするところ。
日本はどこか気を遣いながら。
イギリスは周りは気にせずに。
メーガン妃の報道を読んで
電話会議で受けたあの差別を
思い出したのでした。
と、同時に
好きだった上司の顔が浮かんできました。
✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨