電車の中で、池井戸さん半沢新作の広告を見かけました。
半沢直樹も残すところあと1週間。予告で半沢が提出したのは....
外資系に長年勤めていた私は、周りも私自身も会社を変わることにさほど抵抗がありません。
もちろん長く勤める人もいますが、多くの場合3−5年で人材が回転していきます。
特に、トップが変わるとガラっとやり方が変わり
かなりの人間が入れ替わるの常です。
新しいトップが手垢のついた人材を嫌い、自分の肝煎を入社させる。
そうするとこのトップが失墜した場合、次のトップが入れ替えを行う。
つまりこれが繰り返されるため、定期的な新陳代謝が行われるというカラクリです。
今でもまだ新卒で入社し、年功序列である程度の金属年数で職位や給料が上がる日系大手とはかなり異なると思います。
この外資系の入れ替わりによる「新陳代謝」は、常に瞬発力のある人材を確保できるため、会社としてはパワーを持ち続けられるという、おかしなカラクリの種明かしでもあります。
外資系では
「倍返しなんかしたら100倍の不利益が戻ってくる」ので
自分を出来るだけ高く評価してくれ、やりがいがあるところに移る方が得策だと考えます。
ある程度のポジションになると、エージェントとは付かず離れず連絡を取り合い
CVと言われる職務経歴書は常に英語と日本語で準備をし
良いポジションが空いた時には、そのチャンスを逃さないようにするのです。
ただ半沢直樹の場合は、融資を断った銀行に敢えて入り
改革をしたいというとてつもない使命感を持っているようなので
ある意味、それは私のような外資体質からすると
珍しさも手伝い、感動する感じます。
どちらが良い、悪いという話ではないのですけどね。
ただ日系金融機関というのも独特の世界だと思います。
私の世代だと銀行にはまだ女子総合職というものが無く、私の同級生で有名私立大学を卒業後、地方に戻りとある都市銀行の支店に入行しましたが、一般職で高卒扱い、転勤もなく今も同じ地方支店に勤め続けています。
と言ってもその都市銀行は何度か合併を繰り返したので、元の銀行がなんだったか忘れてしまいましたけど。
日系銀行は男性社会の際たるもの。
半沢直樹を見ていてもそう思います。
都市銀行の女性頭取なんて話を聞いたことありませんしね。
ある意味、「男社会」の中で守られている半沢直樹。
彼は辞めることが出来るのでしょうか?
都市銀行が合併を始めた時に
格下の銀行出身者と仕事がするのが嫌で、辞めた人もいたと聞いたことがあります。
外資系では会社の身売りも閉鎖も日常茶飯事です。
私も所属会社の閉鎖を経験しました。
出向というのは、まだ身分を保証されているということ。
さて。
半沢、どうする?
どうする?
外資系の金融機関でもまれる、というのもありかな。
来週はいよいよ最終回です。