グリーティングカードとはクリスマスカードなどの季節ごとに贈り合うカードのことをいい、欧米の習慣です。
日本で言うと年賀状や暑中見舞いがあり、プレゼントにちょっとカードを添える、と言うのは今では日本でもとても一般的です。私もよく購入するHallmartという老舗の米グリーティングカードの会社があります。110年の歴史があるそうです。アメリカの110年の歴史、というと本当に老舗中の老舗です。
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留学時代に触れたグリーティングカード文化に感動
インターネットもない時代に北米に留学していた私は、カード文化に大感激をしました。カードだけを販売しているお店が街には必ずあり(Hallmarkの直営店など)大きなスーパーマーケットには、必ずカード売り場とラッピング用品売り場が隣通しで並んでいました。
日本で購入すると(高級文具店などで)かなりお高いのですが、数ドルで素敵なカードが買えます。自分で包装紙を買い込み、ラッピングして直筆のカードをつける、という手作り感がアメリカのドラマの世界のようでした。
貧乏留学生でしたが、節約したお金で家族に誕生日カードやクリスマスカードをエアメールで送るのが大変楽しみにしていたのを覚えています。
旅行先でグリーティングカードを買うのが楽しみだったのに
会社員をしていた時は一年間のご褒美として、年末の休みは海外に、特にヨーロッパに出かけることが多かったのですが、丁度クリスマス前後に行くので安くなったクリスマスカードを大人買いするのが常でした。
26日からクリスマス関連グッズは安売りをしていることが多く、ここぞとばかり買い漁ります。そういえば、最近カード専門店少なくなったなぁと感じて来ましたし、グリーティングカードを売ってるところが見つけにくく、本屋さんなんかを覗くことが多くなっていました。
考えてみると、私も年賀状をほとんど出さなくなり、SNSでパパッとすませてしまいます。誕生日もメールですし、手元のグリーティングカードが在庫になっています。
自分がこんな状態なのだから、老舗のグリーティング会社が苦戦するのもあたりまえです。
紙?SNS?それとも更なる新しいものが??
誕生日プレゼントもクリスマスプレゼントも、ネット通販で購入され、そのまま配達されてしまえば、紙のカードの出番はありません。
受け取ったクリスマスカードをリビングにずらりと並べる風習がありますが、見られない風景になっていくのかも知れません。
ネットニュースによると(これも新聞ではなく!)、店頭販売ではなくオンライン販売に注力し、ブランド力を使い他の事業を展開しているとのこと。
昨年末、自宅で不在配達を受け取るときに配達員の方から年賀状のセールスを受けたのですが「私、年賀状出さないので」とぶっきらぼうに答えてしまいました。
郵便局と米民間会社とは立ち位置が異なりますが、確かにSNSは大きな力を持ち流れを変えて行っています。
SNSを超えた次の何かがあるとしたら、グリーティング会社がそこへジャンプするのもありじゃないでしょうか?
私もこれを書きながら、変革を続けていかねばとまた気合を入れます。