去年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では美形の歌舞伎俳優市川染五郎が演じていた
木曽義高の墓と言われる墓が大船にあります。
昨年、大河ドラマをご覧になった方は
ご記憶があるかもしれません。
頼朝の許嫁、木曽義高は頼朝により殺されてしまいます。
彼を愛していた頼朝の娘は、彼の死を知り体調を崩してしまいます。
その後、回復した娘を頼朝は京都へ同行させます。
頼朝は娘を朝廷に嫁がせたかったようです。
ところが再び娘は病に伏せてしまい、とうとう亡くなってしまいました。
実はこの義高の墓の近くに小さなお墓(北条泰時の次女の墓と伝わる)があるのですが
「粟船山常楽寺略記」という1800年に書かれた書物には
このお墓は「頼朝の娘」と書かれているそうです。
(600年ほど後に書かれた、というもの)
その昔、女性には固有名詞がなく
例えば、この頼朝の娘は「大姫」と呼ばれていますが
この呼称は「長女」のような意味のようで
となると「大姫」はいっぱいいるので
本当のことはわからないのでしょう。
ちなみに政子は後に位を得たので、名前がついて本人が政子として
確認、存在できているのだと思います。
話がそれました。
恋焦がれた人の近くにお墓がある、とした方が
ラブストーリーとしては
望ましいですが(個人的に)
本当のことは時の人しか分かりませんからね。
いずれにしても
父親の野心のために
愛する人と結ばれることなく亡くなってしまった娘、大姫と
木曽義高があの世で仲良く暮らしていることを願います。
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