会社員を止めると言うことは、知らずのうちに会社が代行してくれていた役所関係の事務処理を自分でやらねばならない、と言うことです。健康保険、年金、確定申告....等々
その上、3月に東京から隣県に引っ越しをした私には、様々な処理を管轄役所で行う必要がありました。
とにかく紙で申請を要求される
21世紀のこのご時世、アラ還の私がYoutubeに調整するご時世、恐ろしいことに役所の手続きはほぼ100%紙の申請書を記入し印鑑を押して(時として郵送も許される)、対面で受付が行われ、申請の内容を一つ一つ確認されます。あの申請書は綴じ紐で綴じられ、役所の倉庫に眠るんでしょうか?
普段でも色々な窓口は混み合うのでしょうが、今はさらに窓口が混んでいる感じです。
さほど大きくない地方自治体ですが、とある手続きに役所に行った時ほぼ半日を費やしました。
私の何人か前の人は、どうしてこんなに時間がかかるんですか?と怒りを抑えきれないように質問していました。
謝るのが、アルバイトチックな受付の人で、それはそれで気の毒な感じで。
役所のホームページも分かりにくく、Q&Aも十分でないのでどうしたら良いんだろう?とあちこち探していると「不明な点は電話で確認ください」と電話番号が書いてあります。
無論、電話はなかなか通じません。
民間ではいかに問い合わせを減らすか?が使命ですから、こんなこと考えられないですけどね。
完全にデジタル化というのは無理だと言うのも実は詭弁なところがある気がします。
例えば役所の入り口にパソコンを並べて、まずは申請者自身がやるようにするとかして、電子化に舵を切り、例外を人的対応にすれば良いと思いますけどね。
例えばガッツで6割所手続きをデジタル化し、人件費を下げたり、利用者に利便性を高めることは現実性があるのでは?と考えるのは私だけでしょうか。
何故デジタル化が進まないのか?
引越し関連で言うと、水道、電気、ガスはインターネットで手続きが可能でした。
水道はまだ自治体管理だと思いますが、ひょっとしたら入力だけが電子化していて、裏では人がその情報を印刷して水道の開閉したりして(ありうる)
電気に関して言うと、私はケーブルテレビの電気を契約したのですが、東京電力から「支払いがされていない」と言う、検診員さんが置いた思われるメモが入っていました。
これってどう言うこと???
私は慌てて東京電力に電話し(これも電話がつながりにくい)、ケーブルテレビの電気を利用しているんだが、と説明をする必要がありました。
電子的に連携してないんかいな。
会社員をしていると、様々なコスト削減を背負わされます。
それの最たるものが、人件費の削減。
そのための業務改善で疲労してことは否めません。
これは競合他社に打ち勝つ盤石な財務状況を保つためです。
考えてみると、役所には競争相手もいなければ、民間企業が科されているミッションというのはないのでしょうね。売り上げも気にすることないですし。
時々民間企業経験者の登用がありますけど、朱に交われば赤くなる。
申請に時間がかかるとか、助成金のスピードが遅すぎるとの声が出てますけど、想像に容易です。基本はすべて紙で、人が処理をしているからです。