ブログを始めて嬉しいのは、海外在住の方と繋がりが持てることです。
大昔、カナダの大学に留学をしていました。
インターネットもなく、日本からの送金は東京銀行からしかできなかった時代です。
3月下旬に引っ越しを予定しているので、鬼のように持ち物を処分しています。その中に留学時代に使っていた教科書などがありました。
資源ごみに出すときに、ちょっと寂しくなりましたが部屋が狭くなるのででしょうがありません。
留学後のその先
私は大学卒業後、学生ビザが切れると同時に帰国しました。
日本人の友達の何人かはWork permission と言う労働許可を取りそのまま残った人もいますし、Immigrant(移民)をした人もいます。
若かった私は50歳ぐらいになったら永住権を取ってカナダに戻り悠々自適生活を送りたいな、と夢を持ち帰国しましたが、残念ながらその夢は実現せず私は長きにわたり会社員を続け、60歳手前で早期退職をしました。
残念ながら帰国後、一度もカナダを訪ねる機会を持てずにいます。
今は当時の先生、同級生の何人かとfacebookで繋がっているので日本に遊びに来てくれることを心待ちにしています。
異国で感じたダイバシティ
何十年も前のことですが、留学時代の思い出は鮮明です。
最初はホームステイ、その後大学の寮に入りがむしゃらに勉強していましたが、その後あれぐらい日本にいるときに勉強しておけば留学せずとも日本で良い大学に入れたのでは?思うこともありました。
卒業後、帰国することにしたのはビザの問題もありましたが「英語の下手な外国人」より「英語の上手い日本人」の方がお金が稼げる気がしたからです。
だけど将来はカナダに戻り、ここで老後を過ごしたいと心から思っていました。
日本国籍を捨てるつもりはありませんでしたが、永住権で戻りたいと考えたのは理由があります。当時、多少のアジア人への偏見はあったのですが、性別、年齢の差別がないのには驚きました。私が通ったのは小さな街の州立大学でしたが、様々な年齢の学生がいました。18歳から孫のいる人まで。
就職するにあたり過去の評価もされますが、可能性や将来性(それも年齢関係なく)がもっとも重要視されます。
これには驚きました。過去はあくまで過去、将来を評価する採用の考えは理に適ってる気がします。
私は女子学生の求人が制限されていた均等法前の世代です。
大学では男性を意味する"man"と言う言葉は廃止され、"Person"と言う言葉が使われていました。日本ではまだ”chaiman”と言う言い方しますからね。
良いところも悪いところも
日本で生まれ、日本で育った日本人ですから日本は大好きです。
いくら海外が好きでもやはり海外で生活をすることは大変ですから。
でも日本のネチネチしたイジメ文化や出る杭を叩く、と言う考え方は好きになれません。
年を重ねるごとにそう言う思いが強くなってきました。
即、それが海外移住に繋がるわけではないですが、海外在住の方のブログを読ませてもらうとあの頃の思いが蘇ってきます。
日本が生き辛くなってきたのかもしれません。