小学生の時に洋楽に憧れ意味も分からないのに、耳コピをしたのが英語との最初の関わりです。ちなみにビートルズの「Hey Jude」です。アルファベットも知らなかったので、ひたすら聞いたままをカタカナで書き写し、暗唱しました。
目次
それから約50年。3年間、英語圏の大学で学んだ経験があるものの、英語専攻でもななく、特段語学のセンスがあるとかではありません。
めちゃめちゃ英語が好き(洋楽は好きだけど)と言うわけでもありませんでした。
なので時間をかけた割には、お粗末な英語、だけど英語でなんとか意思疎通レベルを保っている、と言う感じです。留学前、留学後とかなりの金銭的、時間的投資はしましたが。
私に合わない英会話教室
英語学習は様々な形がありますが、私には合わなかった学習方法について紹介します。それはずばり「英会話教室」。
プライベート、セミプライベート、グループ形式、様々な形態の英会話教室に通いましたが、とにかくつまらない。
なんとわがままな!ですが、選ばれる教材が型にハマっていて興味が湧かず、お金が惜しいので比較的出席はするのですが、上の空で時間を過ごすのが常でした。
じゃあ教材無しの自由な会話スタイルだとどうか?と言うと、日本語でもさほどネタがないのに、英語でそれをやるとかなり辛いものです。
英語学習の同志と出会うのは楽しいのですが、ワンクールはいくけど、継続せず。
とても有名なメソッドのお高い英会話のプライベートレッスンにチャレンジした事がありました。大奮発です。それは自由に予約できる方式で、結局1度行ったきりで何十万円を捨ててしまいました。
いつでも行ける=行きたくなければ行かない、と言うロジックが自分の中で働いてしまったためです。
通訳ガイド、字幕翻訳どちらも玉砕
会話教室がダメなら、他のことに向いているかも?と40代の時にこの二つの教室に通った事がありました。これも1−2回通っただけでまるで無かったかの事のように、何十万円が散って行きました。
通訳ガイド、字幕翻訳の学校はいくつかありますが、私が通った学校は「途中で辞める人がほとんどいない」がその歌い文句で、私のような不届きものが入学したため、それに泥を塗ってしまい今でも申し分けなく思っています。
多少の暗記+米国ドラマの真似で留学生活を乗り切った
私の時代は、英語は高校受験、大学受験のものであり、ご多分にもれず受験英語だけが私の英語の全てで、しかも英語の成績が良かったわけではありません。
人生、何が起きるか分かりません。
そんな私が突然、英語圏の大学に行くことになりました。
もちろん自分が望んだ事です。英語が喋りたいというより、日本を出たい=世界を見たいという気持ちが強かっただけで、英語での会話なんて出来るはずがありません。
さすがにまずいと思い、当時のテレビでの英会話の教材と「ホームステイこの一冊があれば大丈夫」(正確な名前ではありませんので悪しからず)をとにかく丸暗記して、旅立ちました。
幼い頃からアメリカのシットコムドラマが大好きだったので、白黒画面の中で大袈裟なジェスチャー付きで喋る俳優達の様子を思い出しては真似て、暗記したフレーズを発しておりました。時々「言っている意味わかんないよ」と言われても、暗記したフレーズ連発、間違えても図々しく喋る様子にクラスメートや先生は驚いていたと思います。
つまり多少の暗記と真似で乗り切った留学生時代です。
英語はコミュニケーションツール
私が英語と長年付き合ってきた中で感じるのは、(私の場合)英語を語学と捉えるとうまくいかない、という事です。本当は綺麗な品のある英語を喋れたら、と思いますがまずは英語圏の人間と意思疎通をし、ぶつかりあう事を優先させる。
間違えは気にしない。
まずは口に出して発言する。
私はこれで初めて前に進む事ができるようです。
シニアが一生英語と付き合うために
歳を重ね、記憶力などが衰えてきた今日この頃、発想の転換をしています。
以前は100あれば100を暗記して、自分が必要な単語やフレーズを暗記した引き出しから出していました。
これではシニアにはしんどいです。
なので伝えたい事、話題にしたい事に絞って覚えることにしています。
これならさほど負担になりません。
年齢を重ねるたびにどうしても、「英語頭」へ切り替えるのに時間がかかるようになってしましました。若い時は瞬時に脳味噌が「英語」に切り替わり、英語を英語として理解し口にしていたのですが、これが本当に出来にくくなりました。
なので英語を話す前に、一人英語(ぶつぶつ英語で独り言をいう)で口を滑らかにし事前に頭を英語に慣らしていきます。
日本語でも口にしないとモゴモゴしてしまいますから、外国語なら尚更です。
洋楽から始まった私の英語との付き合いですが、これからも長く付き合っていきたいと思います。