約600年間、多くの女性を救ったと言われる東慶寺。
3年の修行で離縁を実現できるという「縁切寺法」は明治4年まで続いたそうです。
今朝、薄曇りの鎌倉でしたが「東慶寺」に行ってきました。
どんよりした雲のせいか、モノトーンの絵画のように見えた境内でした。
苔の緑と大きく茂った木々の緑だけが、視界に入ってきます。
以前は男子禁制の尼寺だったとのこと。
明治時代までの600年間、多くの女性がここで過ごしたんだろうなあ。
変わらぬ風景を私が今、眺めているとすると
本当に不思議です。
東慶寺というと
「花のお寺」とも言われていますが
丁度お花とお花のタイミングだったからでしょうか。
おしとやかな花が静かに咲いておりました。
墓地には多くの文化人が眠っているとのことですが
小林秀雄もその一人。
高校時代、現代国語で取り上げられる小林秀雄の評論文が大嫌いでした。
何を言いたいのか、さっぱりわからないからです。
「わかるような文章を書けよ!」
10代の私は彼の文章が模試に出ると、毛嫌いしておりました。
おかげで私の現国の成績の悪かったことと言ったら。
その小林秀雄さんが眠っておられるのでした。
こちらも映画の舞台になっています。
大泉洋さんの「駆け込み女と駆け出し男」。
この映画、私が契約しているケーブルテレビのサービスで見れる無料映画の中に入っていました。見てみようと思います。
青い空や季節のカラフルな花で埋め尽くされると
きっと華やかなお寺なんだろうなぁ。
と、思いつつ東慶寺を後にしました。