早期退職さてどう生きてく?

仕事しか知らなかったアラ還お一人様、家事やUR生活と少しずつ成長中。鎌倉を中心に「アラ還の散歩と遠足」の様子はYoutubeやTwitterでも発信してます。

【鎌倉まなぶ】頼朝公が始めた八幡様の御神楽の話を吉田宮司より伺いました(鶴岡八幡宮 御鎮座記念祭)。

12月16日は鶴岡八幡宮の御鎮座記念祭(火災の後、今の本殿に頼朝公が八幡宮を鎮座なさった日、正し旧暦)で御神楽が奉奏されます。

それに先立ち、「槐の会」の会員向けに吉田宮司による「御神楽」についてのセミナーが開催され、運良く参加できることになりました。

 

私は鶴岡八幡宮の「槐の会」と言う会の会員ですが(誰でも会費を払うと参加できます)

コロナ禍でここ数年はイベントの多くが開催を見送られていました。

今年はいくつか復活し、嬉しいかぎりです。

とは言っても、申し込み先着順だったりして参加への競争率は高いのですけど。

今回は運良く、参加できることになりました。

八幡宮のイベント参加者は年齢層が高い?ので

受付前の1時間前には行かないと良い席が取れないのが常なのに

ぐずぐずしてしまい、20分前に到着した時にはすでに30人ほど並んでおりました。

ああ。

 

それでも会場の二列目の右端側の席に着くことができ

吉田宮司の登壇を待ちます。

 

ん?

右側に人の気配が、と思っていたら

吉田宮司が静かに通りすぎられ

一礼して登壇されました。

 

いよいよお話が始まります。

私が槐の会に入会したのはコロナ禍初年でしたので

宮司のお話を聞く機会は本当に限られておりました。

だから単純にすごく楽しみ。

 

本日のお題は「御神楽」です。

神楽は大きく分けて宮中で行われるもの、民間で行われるものがあり

御神楽、と言うのは宮中で行われる神楽を指すのだそうで

宮内庁で行われているものを除くと

この八幡様と伊勢神宮ぐらいになってしまったそうです。

(私の講演中のメモから起こしていますので、多少違う点があるかもしれません。

ご了承ください)

八幡宮の御神楽は頼朝公が、どうしても宮中の御神楽を八幡宮で行いたく

京の伶人(雅楽を奏する人)多好方(おおのよしかた)に頼み込んで

門外不出の御神楽を伝えてもらったそうです。

頼朝公は京の雅に対してリスペクトがあったのでしょうね。

 

吉田宮司も昭和の時代に御神楽を舞われたそうで

その時に出ていた月がとても綺麗だったことを良く覚えていらっしゃるそうです。

御神楽を舞うのは男性と決まっているらしく

一生に一度舞えるかどうか、と言うことで

今でも多好方の分家の方に、お稽古をつけてもらうそうです。

選ばれた神職は春ぐらいから稽古を始めるとか。

 

2年前にこの御神楽を見た時、まだ日が明るい時間でしたが

その年に舞う神職の方が、何度も足の運び方を練習している様子を見ました。

ここ一番の大勝負、と言う感じなのかもしれません。

本来は4−5時間かかる御神楽らしいのですが

今は30分ぐらいに短縮されています。

ダイジェスト版ですね。

 

これは3年前に動画にしたものです。雰囲気はこんな感じ。


www.youtube.com

吉田宮司のお話はもっともっと盛りだくさんでありました。

本当に貴重な機会を頂けて、感謝、感謝であります。

 

宮司というと会社でいうと社長、のような感じなのでしょか?

先日、瑞泉寺のご住職のお話を鎌倉ガイド協会の史跡巡りの時に

伺う機会に恵まれました。

とても楽しく拝聴しました。

 

私が仕えた外国人の社長は、人の前でスピーチすることが本当に上手な人が多かったです。

当たり前ですが、話し言葉には人柄が現れます。

吉田宮司との(勝手な)思い出があります。

3年前に丸山稲荷社火焚祭の湯花神楽を外側から見ていたのですが

コロナ禍一年目とのことで

元々あまり広くない丸山稲荷社、境内に入ることはダメだと言われ

離れたところで立っておりましたところ、神事が終わった時に

「お入りいただいたら?」と神職の方に声をかけてくださったのです。

 

今回、吉田宮司のお話を直接伺うことができて

改めて頼朝公から800年の歴史が続いているのだなぁ、と。

鎌倉いいね。

本当にそう思います。