外資系の会社に長く勤めていましたが
本国から、日本は女性管理職の数が世界で最も低いと指摘を受け続けていました。
本国では積極的に女性役員を登用していました。
20年ぐらい前
アメリカの会社に勤めていたのですが
当時から女性管理職を増やす、と日本法人の社長が具体的な数字を掲げていました。
私の上司は男性でいわゆるガッツ系昭和のおじさん、だったので
「だからと言って優遇はしない」とはっきりと言っていましたが。
それよりも遡ること10年以上前
私は北米のとある大学ので留学生でしたが
当時すでに”Chairman"という言葉は使われておらず
"Chairperson"と言われていました。
日本は今だにChairmanと言っているのは驚いています。
英語の授業でも一般的な意味で使う時も、He/Sheの表記をすることは
常に先生が言っていた記憶があります。
男性が女性を蔑視、差別している、と言われがちですが
そうでも無い場合もあります。
女性が女性を差別する残念な場合も無きにしも非ずです。
私は雇用機会均等法施行以前の世代です。
となると私以前の女性の先輩たちは
本当に大変だったと思います。
彼女たちがレールを引いてくれておかげで
私達の世代にも微かな光がともり始め
チャンスも生まれてきました。
ところが。
そういう先立ちが
下の世代の同性を攻撃するケースが事実としてあります。
本当に本当に残念で悲しいことです。
男女関係なく
Capabiity があるものが
その適材適所で仕事をさせてもらえれば問題ないのですが
得てしてこれが出来ないのが日本の社会。
いえ、日本人社会という気がします。
じゃあ今の若い世代が
男女とも
今私が行ったことを心から望んでいるか?というと
疑問ではあります。
年に1−2度
One on oneという名前の面談を部下とやっていましたが
自分が考えるキャリアプランや希望することを聞かせて欲しいと言っても
明確に言葉にするメンバーはほとんどいませんでした。
同僚にこぼすと
「世代の違いだ」とね。
これは極端な例ですけど
「昇格供給には全く興味がないので、何も望まないで欲しい」
と言い切った女性もいました。
男女格差を無くす、というのは
男性だけの問題だけではなく
今の格差を無くすことが必要ではないと考える人も
いるかもしれない。
公立での義務教育を
何か抜本的に変えない限り
モヤモヤっとした
この格差は永遠に無くならない気がします。