早期退職さてどう生きてく?

仕事しか知らなかったアラ還お一人様、家事やUR生活と少しずつ成長中。鎌倉を中心に「アラ還の散歩と遠足」の様子はYoutubeやTwitterでも発信してます。

韓流ファン20年のお一人様老女が「パラサイト」アカデミー賞受賞について考えてみた

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私の世代のおばちゃんのほとんどが2000年前後から韓国の映画、ドラマにどハマりしてました。私はヨン様ブームのちょっと前、TBSで韓国と日本のテレビ局で作成された「フレンズ」という深田恭子主演ドラマがきっかけでした。元々映画はかなり見る方で、「シュリ」「JSA」とヨン様ブーム前から韓国映画も見ていました(ドヤ顔)

 目次

国策である韓国映画

韓国映画に興味のある方ならご存知の方も多いと思いますが、韓国では映画制作を国が支えています。パラサイトの監督ポン・ジュノ氏は韓国映画アカデミー出身、私が大好きな俳優イ・ソンギュン氏、今回の出演俳優の一人ですが、は韓国芸術総合大学校の出身です。国が映画を保護すべきコンテンツと位置づけているということです。緩和されつつあるとのことですが映画館での韓国映画上映の比率を法律で保護しています。

そして今回のアカデミー賞4冠を達成、アジア圏の映画としては初の快挙を遂げました。長年、地味に韓国映画を見てきた私は本当に感慨深いです。

国策が身を結び、映画界の権威あるアカデミー賞の頂点に輝いたと言えると思います。

韓国映画はなぜ面白いのか?

20年、付かず離れず韓国映画を見続けている理由は何だろ?と考えると、理屈じゃ無い言い難いものがあるように思います。

  • ハリウッドには平伏すしか無いけど、韓国映画なら親近感持てる
  • でも日本映画じゃ無いから、似てるようで似てない設定、日常では無い映画の世界として捉えられる
  • 脚本が私好みの場合が多い(単純に好みです。えげつなさを率直に表す忖度しない脚本が多いと思う)

今回主演のソン・ガンホは、ウルトライケメン俳優というわけではありません。お一人様老女は目の保養に走りがちですが、脚本が彼を大化けさせイケメン俳優を超えていきます。ソン・ガンホの出演映画はかなり見ていて好きなジャンルは職業系映画です(これは私勝手に言っているジャンルですので、あしからず)

軍人(JSA)理髪師(大統領の理髪師)刑事(殺人の追憶)探検家(南極日誌)弁護士、タクシー運転手。俳優はイメージが固定されるのが嫌だという事を聞きますが、これだけ千差万別の役を演じている彼は、本当の意味でカメレオン俳優と言えます。

 ダイバシティとアカデミー賞

非英語の映画での初の快挙なので国内外の多くのニュース番組がこの点を取り上げていました。韓国では夜8時のSBSニュース、夜9時のKBSニュース(私は韓国のテレビニュースをリアルタイムで見る環境がある)、日本の民放では「今年から外国映画賞が国際映画賞になった」と紹介する番組もありました。受賞後のポン・ジュノ監督自身もそのように発言しています。その通りですよね。作品賞と国際映画賞が同じ作品なのですから。

 映画館以外で見る選択肢

これは音楽配信と同じ理屈だと思います。

インターネット経由で世界中の人が異なる言語の音楽を自由にダウンロード出来ます。

映画も同じです。テレビニュースではアメリカ発のコンテンツ配信サービスの影響も大きいだろうと解説していました。映画は映画館でと拘っている映画ファンも多いですが、いつでもどこでも映画という利便性はそれらをひっくり返すほどのパワーがあるのは間違いありません。少し前ですが「江南スタイル」が世界的ヒットを放ちました。これもインターネットの力ですね。

ちなみに私がどこで「パラサイト」を鑑賞したと思いますか?

欧米長距離線の機内映画です。

「パラサイト」アカデミー賞受賞のその先

つまりこれは必然でり、起こるべきして起こったというのが私見です。

そしてポン・ジュノ監督の次回作はさらに世界中から注目を浴びるでしょう。アジアに向いている興味を日本映画も追い風として面白い映画を作って欲しいと思います。 

私が大昔、英語圏に留学していた時、入学許可制度に「外国人枠」と言う物がありました。確実にその枠内だと外国人は入学できるのですが、言い換えるとその人数以外はどんなに優秀でも入学することができません。留学生は「International student」と呼ばれておりました。

この文章を書いていて、昔のことをふと思い出しました。

今、「Intenational」が取れているといいな、と思います。